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注文住宅の玄関で失敗しない!注意すべき5つのポイントと対策
注文住宅でこだわりたい場所の一つが「家の顔」とも言われる玄関です。家族が毎日使い、お客様を迎える大切な空間だからこそ、デザイン性だけでなく使い勝手や快適性も追求し、失敗のない選択をしたいものです。
では、限られたスペースで理想の玄関を実現するにはどうすれば良いのでしょうか?
この記事では、注文住宅の玄関で失敗しないための「注意すべき5つのポイントと対策」をわかりやすく解説します。
注文住宅の玄関で注意すべき5つのポイント
ここでは注文住宅の玄関で注意すべき5つのポイントを紹介します。
注意点1:デザイン優先で後悔!手入れの負担と防犯リスクの増加
デザインを優先しすぎると、日々の手入れの大変さや防犯面での配慮不足が、後々の大きな後悔に繋がることがあります。
例えば、複雑な形状の床材は掃除の負担を増やし、開放感を求めた大きなガラス窓は防犯上のリスクを高める可能性もあるため注意が必要です。
注意点2:狭い・暗いで失敗!広さと採光計画の落とし穴
図面上で十分な広さに見えても、家具を置くと圧迫感を感じることがあります。また、窓を設けても方角や隣家の状況で十分に光が入らず薄暗くなるケースも。
家具の配置や日照条件、生活動線を具体的に想定しないと、完成後に玄関が狭く感じたり、暗く感じるといった後悔が生じがちです。
注意点3:ニオイ・湿気・寒暖差!快適性を損なう見落としポイント
靴や傘から持ち込まれるニオイや湿気、外部との大きな寒暖差は、玄関の快適性を大きく損なう見過ごせない要因です。
カビや不快な臭いがこもったり、冬は極端に寒く夏は蒸し暑いといった、家族やお客様にとって居心地の悪い空間になってしまうことがあります。
注意点4:収納不足で物があふれる!シューズクローク計画の甘さ
シューズクロークを作っても、収納量の見積もりが甘いとすぐに物で溢れかえり、かえって使いにくい空間になりがちです。
現在の靴の量だけでなく、将来増える可能性や、靴以外のアイテム(傘、子供の遊び道具など)の種類やサイズを見誤ると、結局玄関が散らかる原因になってしまいます。
注意点5:動きが妨げられ使いにくい!毎日の出入りがストレスに
玄関の設計が毎日の人の動きに合っていないと、使うたびに不便を感じてストレスが溜まります。
例えば、靴を履く場所でドアの開閉と体がぶつかりそうになったり、家族が同時に使うと身動きが取りにくく窮屈だったり。
こうした日常的な使い勝手の悪さは、生活の質を下げる一因です。
失敗しないために!玄関の設計における5つの対策
これまでの注意点を踏まえ、玄関づくりで失敗しないための5つの対策を紹介します。
デザイン性・実用性・安全性を両立する賢い選択
おしゃれな玄関は魅力的ですが、日々の使い勝手や安全性とのバランスを考えた選択が後悔を防ぐ鍵です。床や壁の素材は、掃除のしやすさや耐久性も考慮しましょう。
玄関ドアや窓は、デザインと共に鍵の種類やガラスの防犯性能も必ず確認し、見た目・機能・安全の調和を目指すことが大切です。
窓・照明・吹き抜け活用で、明るく開放的な玄関へ
明るく開放的な玄関には、窓や採光タイプのドアからの自然光導入、そして夜間でも安全かつ心地よい明るさとなるような照明の選び方や配置の工夫が重要です。
さらに大きな開放感を求めるなら、玄関の吹き抜けも効果的。縦への広がりが空間にゆとりをもたらします。
換気・断熱・消臭素材で、心地よい玄関を維持
玄関の不快なニオイや湿気には、まず適切な換気が重要です。風通しを考えた窓の配置や、必要に応じて小型換気扇を設置すると効果的でしょう。
また、高い断熱効果のある玄関ドアや窓、壁は一年を通して寒暖差を和らげ快適性を高めます。壁材に調湿・消臭効果のある珪藻土やエコカラットなどを選ぶのも、心地よい空間を保つ工夫です。
大容量かつ使いやすい収納で、いつも片付く玄関に
散らからない玄関の秘訣は、計画的な大容量収納です。シューズクロークを設ける際は、何をどれだけ収納するかを明確にし、棚の高さや奥行き、通路幅を工夫しましょう。
特に、可動棚は収納物の変化に柔軟に対応でき便利です。
家族の毎日の動きを考えた設計で、出入りスムーズ
家族が毎日スムーズに出入りできるよう、玄関ドアの開閉スペースと靴の脱ぎ履きをする場所が重ならないような配置をまず考えましょう。
また、家族が同時に玄関にいても窮屈にならないよう、通路やたたき(土間)に十分な幅とゆとりを確保することも重要です。
【ライフスタイル別】我が家にぴったりの玄関プランニング5選
ここでは、ライフスタイル別の玄関プランニング5選を紹介します。
多忙な共働きご夫婦の玄関|時短を叶える効率動線とスマート設備
時間に追われることの多い共働きのご夫婦には、外出時や帰宅時の動作をスムーズにする効率的な動線が求められます。
例えば、玄関から洗面所やキッチンへ直接アクセスできる間取りや、コートやバッグをすぐに仕舞えるクロークの設置などです。不在時でも荷物を受け取れる宅配ボックスや、鍵の開け閉めが楽なスマートロックも時短に貢献します。
子育てファミリーの玄関|収納力・安全性とスムーズ動線
ベビーカーや外遊びのおもちゃ、スポーツ用品など、物が増えがちな子育て世帯。大容量の土間収納やシューズクロークは必須です。子供が自分で靴を履いたり、手を洗ったりしやすいよう、低い位置の棚や手洗い場の設置もおすすめ。
段差を少なくしたり、滑りにくい床材を選んだりといった安全面への配慮も大切です。
アウトドア・趣味を楽しむ方の玄関|土間活用と手入れのしやすさ
自転車、サーフボード、キャンプ用品など、大きな趣味の道具を持つ方には、玄関土間を広く取り、作業や収納スペースとして活用するのがおすすめです。汚れたまま持ち込めるように床材は掃除しやすいタイルなどにし、壁にはフックや棚を取り付けてディスプレイ兼収納とするのも良いでしょう。
専用の洗い場を設けるのも便利です。
来客が多い社交的なご家庭の玄関|お洒落さとゆとりでゲストをおもてなし
お客様を気持ちよくお迎えするためには、第一印象が重要です。玄関のデザイン性や素材にこだわり、季節の飾りつけができるカウンターを設けるのも素敵です。
ゲスト用のコート掛けやスリッパ収納も用意し、リビングへスムーズに案内できるゆとりある動線を確保しましょう。間接照明などで上質な空間を演出するのも効果的です。
将来を見据えた玄関|バリアフリーと安心・安全設計
身体の変化にも備える設計が、将来の安心な玄関の鍵となります。玄関の段差をなくしたり、スロープを設置できるスペースを確保したりといったバリアフリーへの配慮は重要です。
手すりの下地を壁に入れておいたり、車椅子でも利用しやすい通路幅やドアの開口幅を確保したりすることも、将来の安心に繋がります。
まとめ
理想の玄関とは、家族の暮らしを映す大切な「家の顔」といえるでしょう。後悔のない選択をするためには、本記事で触れた様々な注意点や設計ポイントを知ることが重要です。
その上で、経験豊富な専門家と納得いくまで対話し、あなたにとって最高の玄関を形にしてください。「小池工務店」では時代の風潮に翻弄されることなく本当に必要な住まいをご提供いたします。是非お気軽にお問い合わせください。